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写心職人、大原正也の14回目の写心展。

『2014 TALK AID vol.4』

東日本大震災を被災された方々に何かできること、
周りのアーティストたちからのとーくで出来ることを考え、
「とーくエイド」と題してイベントを催します。

今回は、姫路にあるギャラリーの4回目となる、東日本大震災のためのチャリティー写心展として開催させて頂きました。




場所:GALLERYとーく
期間: 2014年4月20日(日)~29日(火) 10:00~18:00

4月29日に無事終了しました。
今回はチャリティー写心展という、今までとは違うコンセプト。
とは言っても、展示という観点では今まで通りです。
姫路での本格的な写心展、果たしてどうなるのだろう?と思っていましたが、ギャラリーの人脈のお陰もあって、無事終えることが出来ました。
チャリティーへのご協力、誠に有り難うございました。
そして、気に掛けて下さっていた皆様、本当に有り難うございました。
このレポートをご覧になって、どういう写心展だったか見て頂ければと思います。

 

【個展会場写真集】

本格的な姫路での写心展。どういう写真を展示しよう?と考えました。
ほとんどの人は初めて僕の写真を見ることになると思うので、今まで展示した中でいい写真、そして、いくつかの撮り下ろし写真を展示しようと思いました。
懐かしい、初回の時の展示写真から2月に撮影した写真。新旧の写真で、これはこれで面白い展示だったと思います。
また、今回の告知では、ニュージーランドという国名は出さず、「雲の国」ということで出しました。
ニュージーランドと出してしまうと、関係ないや、興味ないや、と最初から興味を持ってもらえなくなるのでは?また、抽象的にすることによって、「雲」や「空」に興味を持っている人たちにも見て頂きたいという思いで「雲の国」としました。
ある意味、この目論見は成功したと思います。実際に、雲や空に興味のある方々に来て頂けましたから。
あと、「歴史」の重み、開催場所によっての違いも痛感した写心展でもありました。後述します。
それでは、今回の様子をご覧下さい!

看板。

いつもであれば、神戸の看板が出てくるのですが、こうやって違う看板が出てくると、新鮮に感じます。

入口。

全面ガラス張りなので、外からよく見えます。

入って左側に、自己紹介文。

全く目立たなかったので、ほとんどの人は気付かなかったと思います。

入口の右側。

奥は星空写真。左側は、AucklandとWellingtonの写真。右側は、今回販売したポストカード。収益金を寄付しました。

TekapoとLake Mathesonの星空写真。星空写真は人気があります。Tekapoの方には、流れ星が写っているという、貴重な写真。
どちらも2月撮影の撮り下ろし。

フレームの方は、星空をイメージした作りです。それもよかったようです。

Auckland上空の雲の形、Wellingtonのオブジェと虹、どちらも人気は高かったです。

日本の場合は、虹はしょっちゅう見られる訳ではないので、余計にいい反応がありました。
NZではよく見られますから、写真に収める機会は多いです。

今回展示した写真のほとんどをプリントしました。

枠は、手作りです。

入って左側の壁。NZらしい色んな風景を展示しました。
やはり羊写真には多くの人が反応していました。
左端のTekapoの夕暮れも高評価でした。

そう言えば、今回は春夏秋冬、全ての写真を展示していましたよ。

今回掲載された新聞記事と自己紹介文。

写心集が置かれている台。

いつもであれば、ズラーッと並べるのですが、今回は控えめに。
右奥は、現在のChristchurchの様子。

会場正面奥の写真は、懐かしの「恋人達に捧げるニュージーランド」。

特に右側の2枚は大人気でした。
一番右は、Mt. Taranakiと雲、その左横はいつものLake Mathesonの朝。
また、左から2枚目のChristchurchのパンティング写真も雰囲気がいいということで、人気がありました。

奥側と右側の写真群。

今回大好評だった、手作りフレームと写真。

神戸では控えめにいいねぇ、という感じだったのですが、姫路では大げさでは?と思うくらい絶賛して頂けました!
左から3枚目のLake Tekapoの湖面に雲が反射している写真は大人気でした。今回のチラシにも使用した写真です。
右側から3枚目までの写真は、Christchurchの様子。地震前後の大聖堂と、Hagley Parkの桜並木。
桜並木は大きな反響がありました。ここの並木は立派ですからね。
お客様がいらっしゃらない時は、この椅子に座って隠れていました。

奥から入口方面。

夜になると。

この辺は飲食街もないので、夜になるとひっそりとします。
そこに、こんな感じで明かりがともると、とても雰囲気が良くなります。
実際、ここで個展をされた方から聞いたのですが、夜遅くまで開けていると、この明かりに吸い寄せられて、ひょっこり入ってくる方がいらっしゃるそうです。

写真が映えます。

今回、新聞を見て来たという高校の時の同級生からお花を頂きました。O様、有り難うございました!
ちなみに、その人とは幼稚園、小学校、中学校、高校とずーっと同じでした。そういう人が何人かいます。

 

【思ったこと色々】

今回は姫路では初めての本格的な写心展。
姫路出身者ではありますが、大学時代からずーっと外に出ていた僕には姫路にはほとんどコネはありません。
よって、どうなるのだろう?と思っていましたが、ギャラリーのオーナーの人脈によって助けられました。
ここのオーナーは、このギャラリーを30年ほど運営しています。
そこで培った人脈のすごさを体験させて頂きました。前述の通り、「歴史」の重みを感じた次第です。
僕自身も、これを切っ掛けに色々な方の助けを借りて、これから少しずつ、姫路でも人脈を広げ、受け入れて頂ければ、と思っています。

さて、気づいたことを色々と箇条書きにしてみます。

  • 今回はチャリティー写心展ということで、また、オーナーのお陰もあって、3紙の新聞に取り上げて頂きました。
    今のご時世、ネット時代と言われています(一人だけ、どなたかのFacebookを見ていらっしゃいました。Facebookからは初めてです)。
    が、まだまだ新聞の力の大きさを感じました。
    そのお陰で、その新聞を見て僕とわかって来て頂けた同級生がいましたから。
    新たな縁も頂けましたし。
    掲載して頂けた「神戸新聞」「毎日新聞」「産経新聞」には感謝いたします。有り難うございました。

  • 今回、神戸と姫路の地域性の違いをまざまざと認識させられました。
    神戸は、三宮駅周辺にたくさんのギャラリーがあります。よって、芸術的なものは比較的身近に感じており、気軽にそういうものに触れられる環境になっています。
    一方、姫路は田舎町ということもあってか、芸術的なもの、ギャラリーというものは敷居が高いようです。
    神戸は、基本的には電車移動なので、少々歩く場所でも気に入ったらそこまで移動します。
    が、姫路は車社会。駐車場がないと人は来てくれません。
    他にも気付いたことが色々とあり、同じ関西、しかも同じ県でも地域性って本当にあるんだな、と勉強になりました。

  • 今回一番嬉しかったのが、手作りフレームをたくさんの人に気に入って頂けたこと。
    去年の春に初めて出した時は、賛否両論でしたが、今は進歩を重ね、写真に合わせてフレーム表面を色づけしています。
    また、重厚感もあるので、安っぽく見えなかったようです。何で作られているか説明をすると、皆様驚かれていました。
    姫路の人は、気に入ったら大げさに表現してくれるので、本当に嬉しかったですね。
    この手作りフレーム、まだまだ進化させていきたいと思っています。

  • 今回写真を見て頂いた後に必ず頂いていた感想、「空が綺麗」というもの。ほとんどの人がそう言っていましたから!
    日本ではこんな綺麗な青空はそんなに見られなくなりましたからね。
    これを切っ掛けに、空を見上げて頂ければと思っております。

  • 来場者にお話を伺っていると、ご本人が、お子様が、知り合いの誰かがNZに行ったことがある、留学したことがある、という話を何度も聞きました。
    この姫路でもNZと関わったことがある人が結構いるというのも驚きでした。

  • 座談会を開催。
    こうやってNZについて、写心について色々とお話しさせて頂ける機会を頂けたのは嬉しかったです。
    参加者から何を聞きたいかを聞いてから話す内容を決めようと思って、そうしました。
    前半はそれを踏まえて、僕のPCの中に入っている写真をプロジェクターで見せながらお話。
    一旦休憩が入り、そこでNZでしか買えない紅茶を飲んで頂きました。
    その時から急に質問大会のようになり、一気に盛り上がりました!
    NZの全てを語り尽くすことは出来ませんが、これを切っ掛けにNZに興味を持って頂ければ嬉しいな、と思っています。

  • そのNZでしか手に入らない紅茶。とても好評でした。
    特にNew Zealand Breakfastは、紅茶コンテストで優勝した人(素人)がブレンドしたということもあって、どこにもない紅茶。
    わかる人はすぐに、香りが違う!と喜んで頂けました。
    この紅茶の味わい方。
    最初はストレートで、次にミルクを入れて。この劇的に変化する味にも喜んで頂けたようです。
    もう一つのNew Zealand Earl Greyも気に入って頂けたようです。

  • 今回はほとんどの人が初対面。
    性格云々だけではなく、職種も含めて、色んな方がいらっしゃるなぁ、と思いました。
    こういう輪に早く入れれば、と思っております。
    姫路の皆様、どうぞよろしくお願いします。

ポストカードを中心として売り上げがあり、チャリティーとしての役割をとりあえず果たせたかな、とホッと胸をなで下ろしている所です。
来て頂けた皆様のお陰です。
本当に有り難うございました。



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