今回は、今までのギャラリーで実施する写心展とは違い、町家という全く違った場所、空間にて開催。
いつも通りに展示しては違和感があるかも、と思い、「和」の雰囲気に合う飾り方にしました。
日本に戻るギリギリまでああでもないこうでもない、そして、日本に戻ってからも、現場に行ってやっぱりこうしよう、と色々な試行錯誤があって、こういう形になったのです。
それでは、ご覧頂きましょう!
会場である、築100年ほどの町家。
この純和風な建物を見れば、日本人であればDNAレベルでウズウズするでしょう。
毎日手書きでスタッフの人が言葉を書いています。
玄関を入ったところ。
ここから既に写心展は始まっています。
写真だけではなく、持ち帰ってきたMaori模様の布も、雰囲気作りに貢献。
何度も何度も使っている写真ですが、やっぱりこの写真は好きです。
この写真の背景には、Maori模様の布きれを使っています。
また違った見え方でしょ?
二畳の間には、左側に空のセクション、右側に山のセクションの写真群を飾りました。
空のセクション。
左の2枚は、Maori模様の布きれを使い、右の2枚は、細い木の枝に木の洗濯ばさみで吊しました。
真ん中辺りにある枝で出来た丸いリースにもポストカードを引っかけました。
今回はこういう感じで、場所によって飾り方を変えているのです。
縦位置で。この和の空間でも違和感のない飾り方だと思います。
障子にそのまま写真を貼り付け。
二畳の間を通り抜けると、土間があります。
その壁にも4枚、湖の写真群を。
ここでのポイントは、LEDライトを使ってスポットライトを当てております。
たったこれだけでも見え方が変わるので面白いです。
右側に折れ、メインの部屋へ。
衣掛けに、麻紐を通し、各種説明紙を吊しました。
畳の上には、秋の風景写真を和紙にプリントし、ライトで透かせて見せました。
会場にいらした方はわかると思いますが、ここが僕の居座っていた場所。
そこからメインの部屋を見たところ。
メインの部屋には写真が一杯!
ご覧のように、ここでも色々な飾り方をしております。
この夏大活躍だった簾に写真を貼り付けて飾りました。
この町家の目玉の一つ、階段。
棚も兼ねているという面白いものです。
かなり急な階段なので、上り下りが大変!
そして、ここも有効活用。
麻紐を通し、和紙のポストカードを木の洗濯ばさみで吊しました。
これはこれで面白い飾り方でしょ?
衣掛けと簾では、左側が海のセクション、右側が秋の色のセクション。
どちらも好評でした。
そして、大きな写真のセクション。
僕の大好きなLake Mathesonの朝の景色。とても幻想的なシチュエーションでした。
最初はこういう感じでしたが、これではちょっと見にくいかな?と思って、こうしてみました。
はっきりと見えるようになったでしょ?
ここでもLEDライトが活躍!左側の衣掛けの方から照射。
LEDライトを照らすことによって、朝霧が浮かび上がるという効果が得られました。
面白いでしょ?違いを見比べてみて下さい。
ちなみにこの写真は、1枚写真ではなく、8枚の写真を合成し、A4サイズ6枚にプリントしたものです。
奥側は植物のセクション。このセクションも人気でした。
今回一番人気だった動物のセクション。どの写真が人気だったでしょう?
右から3枚目のSea Lion(トド)の寝顔に皆様癒されていたようでした。
もちろん、左端の子羊も人気で、その横のSeal(オットセイ)と背後の風景との対比もよかったようです。
Lake Matheson側から見た様子。
ここにはNZで出版した写真集、過去の写心展の写真集、NZから持って帰ってきた最新の日本語情報誌や旅行情報誌を置きました。
並べて見てビックリ。
もうこんなにやってきたんだ、と。それに気づいて頂けた方もおり、嬉しかったです。
積み重ねって大事ですね。
左側に置いているアルバム、日本の秋の風景、ウェディング写真も好評でした。
最初は、一切説明なく見て頂いていました。
頃合いを見て、ここの写真は全て和紙でプリントしたものです、と言いますと、ほとんどの方が驚かれていました。
それがはっきりとわかるように、こうやって和紙(上)、光沢紙(下)を比較して置いておきました。
これらを見比べて、更に違いがわかり、和紙の風合いの面白さを感じて頂けたようです。
この写真ではわかりづらいですが、現場では明確な違いがありましたよ。
今回は、予告では全てを言わず、飾り方が違う、という点だけを予告していました。
この写心展の目玉は、この和紙でのプリントだったのです!
和紙だから、この和の雰囲気に馴染んだのです。
しっとりとした色乗りがこの素朴な和の雰囲気にピッタリでした。
あらゆる点で、今までの写心展とは違っていたのはわかって頂けたでしょう。
そして、誰も想像出来ていなかったと思います!
ちょっと違う視点の写真を少し。
入り口のところから、少しだけ中の雰囲気を感じ取れます。
外からもこういう感じで少し見えていました。
写心展を堪能された後は、二階に上がって、お茶やこういうお昼に舌鼓を打っていらっしゃいました。美味しそうでしょ?本当に美味しいのです!。
二階には何も展示していませんでしたが、二階の雰囲気は抜群!
姫路にいらしたら、絶対にしょうあんに足を運んで、二階でゆったりとしてほしいものです。
さて、いかがでしたでしょう?
今までの写心展とは随分違うものだったと思います。
写真の数も過去最高で、60枚近くありました。
更に写真集もあり、存分にNZを満喫して頂けるものだったと自負しております。
今回もお花を頂戴しました。
M様、有り難うございました。
A様、有り難うございました。
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