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写心職人、大原正也の13回目の写心展。

『写心 of 裏切りの自然美』

想像した風景が得られずに裏切られ、
想像を絶する風景が眼前に現れて裏切られる。
人が想う通りにならないという
「裏切り」の自然美がそこにある。


2014年2月撮り下ろし作品群。

「ついつい長居してしまう」「心地いい」「元気が出る」等々、色々な感想を頂いている写心展です。いつも以上に長居して、心地よくなって、元気になってお帰り下さい。

ポスター

場所:Gallery 葉 kobe
期間: 2014年4月4日(金)~5日(土) 11:00~18:30、6日(日)11:00~16:30

4月5日に無事終了しました。
今回は新しい試み、たった1カ所だけの写心群。どういう風に思われるか心配でしたが、おおむね好評でした。
昨年の春から始めた手作りフレーム。最初の頃は色々と言われましたが、どんどんとブラッシュアップしており、手を加えているので、今回は以前以上にいい評価をして頂けました。
自分にとってもお客様にとっても、毎回新たな発見や気付きのある写心展にしたいと改めて思いました。
真冬のような気候の中、会場まで来て下さった皆様、本当に有り難うございました。
そして、気に掛けて下さっていた皆様、本当に有り難うございました。
このレポートをご覧になって、どういう写心展だったか見て頂ければと思います。

 

【個展会場写真集】

今回は新しい試み。たった1カ所だけの写心群。それら写真は全て、2月に撮影した撮り下ろし。
僕にとってのお気に入りの場所なので、こういう形で展示できたのは嬉しかったです。
そして、手作りフレーム。最初の頃は賛否両論でしたが、今は写真に合わせて配色をしています。
それが写真の魅力をいい形で引きだしているものもあり、好評でした。特に星空写真群は。
今回、こういう写真の出し方をして、だったらこういうことも出来るな、と思うに到りました。
それを今後の写心展にフィードバック出来ればと思っています。
それでは、今回の様子をご覧下さい!

看板。

初日、この重い看板が強風で2回も倒れました。どれだけの強風だったかを想像して頂けるでしょう。

ディスプレイ。

入って左側に、自己紹介文と本写心展の説明。

入ってすぐということもあって、ほとんどの方が素通りです。(苦笑)
この写心展についての説明、この場所を好きになった切っ掛けの写真を展示していました。

入口付近から全体。

記帳台。色々とコメント、お名前を頂戴しました。

右側は評判の良かった写真群。

上が2月に撮影した写真。下が11年前に撮影した写真。
時間の経過がはっきりとわかる写真でした。
もちろん、写真そのものの雰囲気もいいので、どちらもいいね、という評価を頂きました。
左側の写真は、今回のテーマ写真。
あまりにも綺麗に反射しているので、どちらが上?と目の錯覚を起こしていた人もいらっしゃいました。

左から夕暮れの時の写真、龍雲、山と雲の写真。

星空写真。
やはりこの星空は目を引くようで、多くの人を魅了していました。
湖面に映っている星々を見て、後で処理したのでしょ?なんて冗談で言われましたが、正真正銘、星が湖面に映り込んだ写真です。

フレームの方は、星空をイメージした作りにし、それもよかったようです。

6枚写真。

同じ日に撮影したものが5枚。同じ日なのに、ほんのちょっとした時間の差でこれだけ変化する、というのを見て頂けたと思います。
この場所は、本当に劇的に風景が変化するのです。

写心集が置かれている台。

以前からの写心集と今回作った写心集。
どちらも見ていて心地よくなります。

奥から見た会場

階段から見た会場。

 

【思ったこと色々】

前述の通り、今回は思い切ったことをしました。
普段であれば、NZ全土を対象にして写真を展示します。
が、今回は、2月に撮影した、たった1カ所の写真を展示。
NZ好きの人であっても、あまり馴染みのない場所だけに、果たして受け入れてもらえるだろうか?という心配がありました。
が、蓋を開けてみると、そんな心配はほとんどありませんでした。
理由はいくつかあると思います。

  • まずは、題名。「裏切りの自然美」というかなり衝撃的(笑)な題名だったので、興味を持って頂けたようです。
    50個以上出してようやく出てきた題名。そういう風に興味を持ってもらえたのは嬉しかったです。
  • 次に、多様性。1カ所の写真群でしたが、ここは色んな表情を見せてくれるので、とても1カ所だけの写真とは思えないバリエーションがあったから。
    また、同じ場所を同じ構図で撮影していても、霧や雲、光の差し込み具合の効果もあって、全く違って見えたから。
他にも理由はあるでしょうが、この2つが大きな要因だったと思います。
写真の選び方次第でどうにでもなるんだな、というのがよくわかりました。

さて、気づいたことを色々と箇条書きにしてみます。

  • 今回はどういう訳か、写心展の3日間「だけ」、真冬のような寒さになりました。
    また、風が強く、雨が降ったり止んだり、と安定しない天気でもありました。
    更に、初日の前日には、テレビのニュースでも大きく取り上げられた事故が近くであり、驚かされました。
    そんな状況ではあっても、また、年度替わりの週末であっても、来て頂ける人がいて、本当に有り難かったです。

  • 前述の11年前の写真の比較、というのはよかったと思います。
    時間の流れが一目瞭然でしたから。
    同じ場所を撮り続けていく、こういう観点も大事だと思わされました。

  • 星空写真は本当に人気がありますね。
    今回はサイズが小さかったのですが、大きく引き延ばせば更にたくさんの人を魅了することでしょう。考えてみます。
    フレームは星に合わせて配色しました。それもよかったようです。

  • 写真を見せるだけではなく、裏話をするとよりその写真のよさ、すごさがわかって頂きます。
    特に「目視できなかった朝焼け」はなおさらそうです。どれだけこの写真のすごいことか!

  • 今回は、この場所の「音」を会場で流していました。
    少しでもそこの雰囲気を感じ取って頂ければ、と思いまして。
    これも2月に録音して編集したものです。
    Tuiという鳥の美しい鳴き声、そして、川の音でした。

  • ここでの写真の展示は、「実験」です。現在は写心展を1カ所でしかやっていませんが、実験なのです。(笑)
    ここで得たものを次にフィードバック。そして、他に展開。
    回数を重ねれば重ねるほど、より重みのあるものになっていくと思います。
    まだまだやりたいことがあるんですよね。早くそれらを実現したいです!

  • ある人と話をしていて、僕のお客様にこういう人がいるんですよ、来ればいいのになぁ、なんて思っていたら、本当にその人(達)が現れたことがあります。
    それが1回だけではなく、2回もです!面白いものです。

  • 思い返してみて思いました。
    今回のお客様のかなりの人数が、通りすがりの人たちでした。
    それから何回か足を運んで頂いており、こうやって親しくお話させて頂いております。
    「縁」の不思議さを感じました。

  • ここまで引っぱりましたが、参加されなかった方は、どこの写真を展示したの?と思われていると思います。
    その場所は、ニュージーランド南島西海岸にある、Fox Glacier近くのLake Mathesonです。
    ここでの写真は「New Zealand Land of Clouds」「Moods of New Zealand」にも収録されています。
    特に前者の写真集に収録している写真が切っ掛けで、この場所が大好きになりました。
    想像したような景色が現れず、想像を絶する景色が眼前に現れる。本当に裏切られてばかりです。
    日々違う景色を見せてくれるだけではなく、時々刻々目の前の景色が変化していくので飽きないですし、本当に面白い場所です。
    こんな場所、世界的に見てもそうそうないと思います。
    2月に撮影して、改めてこの場所のすごさを認識し、また、好きになりました。
    撮りたい写真がまだまだ撮れていないので、可能な限り、この場所を撮り続けて行ければ、と思っております。

常連さん、新たな出会い、再会、と色々な出会いがありました。
本当に有り難うございました。

次はさらなる進化をお見せ出来ればと思っております!
どうぞ楽しみに!



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