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写心職人、大原正也の15回目の写心展。

『故里写心』

ホテル・シーショアの故里-新舞子
僕の故里-姫路
僕の写心家としての故里-ニュージーランド
それらの故里写心を展示します。




場所:ホテル・シーショア御津岬
期間: 2014年6月1日(日)~30日(月)

6月30日に無事終了しました。
今回はホテルのロビー、しかも大きなスペースを使っての展示。
また、今までは基本的にはNZの写真群でしたが、今回は日本の写真を展示。
ご覧頂けた方には、とても新鮮に思って頂けたのではないでしょうか?
来場して頂けた皆様、そして、気に掛けて下さっていた皆様、本当に有り難うございました。
このレポートをご覧になって、どういう写心展だったか見て頂ければと思います。

 

【個展会場写真集】

4月から続いた、怒濤の写心展の最後。しかも、1ヵ月の展示という、今まで経験したことがない写心展。
この話が決まったのは、1年半前で、まだまだ先だ、と思っていましたが、あっという間にこの月を迎えました。
この1年半、ずーっと展示の仕方をどうするか?を考えていました。
また、公にはしていなかった撮影もしていました。Blogには撮影していたことを書いていましたが、どこを撮影していたかは一切秘密。
そういう意味では、今回の写真のほとんどは、この場での初公開写真となりました。
ホテルでの展示ということもあり、いらっしゃるお客様の反応も楽しみにしておりました。
が、これに関しては、ちょっと残念な結果になったのですが...
それでは、今回の様子をご覧下さい!

ホテルの入口。

看板。

入口入ってすぐにあり、嬉し恥ずかしでした。

受付側にある、最初の展示場。

別の角度から。

ここは、ホテル・シーショアの「故里(ふるさと)」ということで、すぐ近くにある、御津の梅林の写真群を展示しました。
お地蔵さんの写真(左)、白い梅の中のピンクの梅「紅一点」(真ん中)は評価が良かったです。

記帳台。ここには2枚の写真を展示。干潟の写真と菜の花。

個人的に気に入っている「干潟でI LOVE U」。イイダコ漁の灯りをこういう風に撮影した人は誰もない!

ちょっと戻りますが、入口から入ってすぐ、こういう景色が広がります。

初めてここを訪れるお客様は、この風景を見て、感嘆の声を上げます。
窓側が真っ白で見えませんが、新舞子の海が見えます。

メインの展示場。

ここには、ホテル・シーショアの故里、そして、日本でも全国的に有名な、「干潟」の写真を展示。

違う角度から。

奥の展示物との位置関係。

光っていて見にくいですが、右側は評判の良かった「夢幻(ゆめまぼろし)」。

干潟の写真は撮り尽くされているので、何か違う撮り方が出来ないか?と試行錯誤して撮影した自信作!

左側は僕らしい写真。

新舞子の干潟撮影と言えば、太陽が海面に反射したものが一般的。それだけだと差別化できないので、僕らしい写真と言えば、やはり雲。ということで、海面に雲が反射した写真を展示。
こういう写真を2枚展示しましたが、雰囲気が違っていていいね、というお話も頂きました。

次は、僕のフォトグラファーとしての故里、ニュージーランドの写真!

ほとんどの人がNZ写真は初めてだろう、ということで、僕の定番NZ写真にしました。
Lake MathesonとTekapoの星空はやはりウケがよかったです。

最後の展示場所。1階カフェ側。

ここには、僕の故里、姫路写真を展示。

基本的には姫路城の写真が多かったです。

左側が春の写真。右側が秋の写真。一番右側だけが違っていて、「天の星、地の流れ星」という題名の、星空とホタルの写真。

 

【思ったこと色々】

こんな大きな展示スペースで、しかも1ヵ月という長丁場。
どういう写心展にしようかと、色々と考えていました。
結果的には、ご覧のように、僕らしくない(笑)、正統派の展示方法にしました。それでも、NZ写真だけは僕らしく手作りフレームを使って展示しました。
いつもとは違う場所での展示で、初日から色々と問題発生!
少しずつ解決しながら1ヵ月を終えた次第です。
今回の展示に関しては、本当に勉強勉強でした。
きっとこの経験は別の機会に活きていくことでしょう。

さて、気づいたことを色々と箇条書きにしてみます。

  • 一番最初に出くわした問題は、反射。
    干潟写真の方には、全て透明の板を写真の前に付けていました。これは一般的な写真の飾り方。
    が、これが裏目に出てしまいました...
    海側の大きなガラス面から自然光(間接光)が思いっきり入ってきます。すると、その光がこの透明の板に反射し、写真をとても見づらくしたのです。正面からはまともに観賞できず、斜めから見るとちゃんと見られる、という状況でした。
    これは普通のギャラリーであっても、ライトが反射して見づらい、ということがあります。そういうこともあって、普段の写心展では、こういうものは使っていなかったのです。
    この反射による見づらさは、想像以上で、結局2日目に全て取り払いました。
    それでも、写真のプリント紙が光沢紙だったため、反射してやはり見づらくなっていました。
    こういう場所でのプリント紙の選び方も大事だなぁ、と思わされました。

  • 次の問題。
    これは、僕自身のやり方の問題だったのですが、透明の板を取り除くことによって、写真が波打ってしまいました。
    そうすると、写真が見づらくなります。ずーっと気にはなっていたのですが、月も半ばの折り返し地点の時に、先日のチャリティー写心展で知り合いになった、プロのフォトグラファーの方に思いっきり指摘されました。
    やはり・・・ということで、次の日に全て、簡易ではありますが、波打ちを軽減させるための裏打ちというものをしました。
    これのお陰で、写真も随分と見やすくなり、ホッと一安心でした。
    やはり気になることはきちんと対処しないと、と思わされました。(苦笑)

  • 次の問題。
    長期戦となると、色んな問題が出てくるものです。
    手作りフレームですが、写真と板をスプレー糊で貼り付けていました。
    これが時間とともにはがれていき、毎週末、どれかの写真を両面テープで付け直していました。

  • これは問題ではないのですが、最終的にはこういう展示でもよかったかも、という思い。
    干潟の写真の展示スペース、僕はかなり正統な展示の仕方をしました。
    それはそれでいいのですが、せっかくの広い展示スペース。もっと面白い展示の仕方もよかったかな、と思いました。
    今回はここでは初めてだったので、これはこれでいいと思っていますが、次回があるなら、また、別の場所でこういう広いスペースで展示する機会があれば、もっと「遊んで」みたいな、と思いました。

  • 僕自身がどうしようもない問題。
    今回の写心展開催中、ホテルはレストランとほとんどの客室が改装。よって、普段いらっしゃる人数よりはるかに少なかったようです。
    多くの人に見て頂ける!と期待していただけに、これは本当に残念でした。

  • それでも、このホテルのすごいところは、リピーターの方がたくさんいらっしゃること。
    僕がこのホテル滞在中の時に、熱心に見て下さっている方には必ず声掛けしました。
    どういう理由でこのホテルにいらっしゃったのか?と聞くと、ほとんどの方が、毎月のこういう展示会を楽しみにしている、ということでした。
    このホテルでは、20年以上、この展示を続けています。これはその成果でしょう。
    歴史の重み、継続することの大事さを痛感しました。

  • 展示写真ですが、NZ写真に見入っている方が多かったです。このホテルの雰囲気にとても合っていると個人的には思いましたし、普段皆さんがご覧になっている風景とは全く違う、ということもあってのことでしょう。
    中には、これからNZに旅行に行こうかと思っている、という人もいらっしゃり、嬉しく思いました。
    日本側の写真では、干潟の「夢幻」や雲の写り込んでいる写真群はいい評価でした。
    梅の方では、やはり「紅一点」とお地蔵さん写真。
    「干潟でI LOVE U」は、僕がどうやって撮影したかきちんと説明すれば納得して頂き、いいね、と言ってもらえました。
    今回展示した写真群は、多分、余程なことがない限り他では展示しないでしょう。よって、これらを見られた人はラッキーだったのではないでしょうか?(笑)

  • 今回の写心展に関しては、勉強、この一言です。
    展示の仕方、広いスペースの有効活用、自然光が入ってくる時の対処方法、継続することの大切さ、リピーターの重要性等々。
    やったから気づけたことが色々とありました。これを別の展示会で活かしたいと思っています。

1ヵ月って長いよなぁ、と思っていましたが、あっという間に1ヵ月が終わってしまいました。普段の1ヵ月の半分くらいの長さに感じられました。
こういう機会はなかなか得られないので、ここで得たものを次に活かしたいと思っています。
本当に有り難うございました。



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