戻る

写心職人、大原正也の17回目の写心展。

『写心 of 葉-Leaf』

葉は茂り、
葉は染まり、
葉は落つる。
そして、
それは
また巡る...


「ついつい長居してしまう」「心地いい」「元気が出る」等々、色々な感想を頂いている写心展です。いつも以上に長居して、心地よくなって、元気になってお帰り下さい。

ポスター

場所:Gallery 葉 kobe
期間:
2015年5月15日(金)11:00~18:30
2015年5月16日(土)13:30~18:30
2015年5月17日(日)11:00~16:30

5月17日に終了しました。
ここでもう写心展を開けないとなるのか、と思うと残念です。
このことを来場者にお話すると、とてもいい雰囲気なのに残念、とか、僕にとても合っている会場だ、とか色々と言って頂きました。
いつかはこういう日が来るとはわかっていても、実際にそうなってしまうと本当に寂しく思います。
ただ、まだ終わったばかりなので、実感としてはあまりありません。
きっとその実感は、他の場所で開催した時に出てくるのではないかと思います。
会場まで来て下さった皆様、本当に有り難うございました。
そして、気に掛けて下さっていた皆様、本当に有り難うございました。
このレポートをご覧になって、どういう写心展だったか見て頂ければと思います。

 

【個展会場写真集】

ここGallery葉kobeでの最後を飾るテーマは何が相応しいか?と考えました。
色々と考えた末に出てきたのが、ギャラリーの名前にもなっている「葉-Leaf」というテーマ。

僕は、葉を中心に撮影してきたわけではないので、そういう写真がそんなに一杯あるわけではありません。
僕の場合は風景が主体なので、その葉を拡大解釈し、葉が写っていればそれでよし、としました。
また、NZの風景だけではなく、日本の風景も対比として見せればなお効果的ではないかと思い、2枚で一組として写真を選びました。
結果的にはそれでよかったと思います。

2009年秋から使わせて頂き、結構色んなわがままを言って使わせて頂いていました。
オーナーの名前の一部がギャラリーの名前になっているのですが、今までの感謝の気持ちを込めて、こういうテーマが最後に相応しいと思いました。
こういうことを言うと格好いいというか恐縮ですが、僕はまだまだ発展途中。
ベストな状態での展示ではありませんでしたが、ここ数年培ってきたもの、今できる最大限のものを出し尽くしたつもりです。
よって、見た目はとてもスッキリ、でも、僕らしい展示になったのではないかと思っています。
オーナーもこの展示には喜んで頂けたようで、このテーマにして、こういう展示にしてよかった、と思っている次第です。
Gallery葉kobeでの最後の写心展がどういうものだったかは、下記をご覧ください。

看板とディスプレー。


昼と夜とでは見え方が違います。




ディスプレーに関しては、夜の方がより美しく見えますね。

入ってすぐの入口から。

記帳台。

入口入って右側。
右側の2枚は、本当なら入口に置こうと思ったのですが、既にポスターが貼られていたので、ここに置くことにしました。


左側は、NZの新緑。右側は、改修前の姫路城で、新緑。


フレームはどちらも手作り。
赤色の背景に葉を見せています。写真サイズはA3。


初めてこの手造りフレームをご覧になると、皆さんいいね、とおっしゃいます。
これは今後も続け、更にいいものにしたいと思っています!

日差しが差し込む風景。
本当に日差し、光って大事だと思います。

左側の緑のフレーム、これはこの写真に合わせて塗り直しました。
最初は緑だけだったのですが、何か足りない、と思って、白を点々と入れました。
するとそれが写真にピッタリ合ったのです。
差し込む日差しとマッチしていますが、僕としては、森の中の鳥の足跡、というイメージです。誰もそんなことは思わなかったようですが。(笑)

正面から見た会場内。

奥から見た会場内。

A4サイズ、四部作。
左から、NZでの秋に咲いた桜と紅葉、今年の春に撮った日本の葉桜、NZでの霜がかかった紅葉、京都での苔の上に乗った落葉。
趣が全く違います。

ふと思って、左側の2点のフレームを最終日だけ入れ替えました。
そうすると、左側の桜と紅葉写真が、黒フレームによってより引き立ちました。
ほんのちょっとの違いでここまで見え方が変わるのか、と思わされました。
最終日にいらっしゃったあるお客様は、その見え方に気付かれ、この組み合わせはいいね、とおっしゃっていました。

奥の六部作。
ここは、前回と同じように、黒フレームを使用。
そうすることによって、「テレビ効果」つまり、テレビを観ているような効果を出しました。
この飾り方も好評。

左側の2点。
左が、羊と黄葉。右が鹿と紅葉。
典型的な写真です!(笑)

NZらしさ、日本(というより、奈良)らしさが出ている写真です。

真ん中の2点。
左は箕面の古い和式旅館と紅葉、右はArrowtownの新緑。

これも双方の国らしさが出ています。

右側の2点。
左は、ChristchurchのHagley Parkの木。右は、箕面の紅葉。

どちらも存在感のある木です。
今回は、箕面の紅葉写真が多かったですね。
去年の秋に初めて行ったのですが、あまりにもいいので、自然と箕面の紅葉写真が多くなりました。
関西にお住まいの方は、是非、箕面の紅葉を見に行ってくださいね。

僕の説明資料や写心集。

最後は、一番広い面の6枚。
一番見せたい写真群をA3サイズで並べました。

ベタなフレームですが、このフレーム、マットがこの壁面の色にマッチしているのです。

左側の2点。
ここでも鹿と羊!(笑)

こうやって並べると、違いが明確です。
日本は紅葉が本当に綺麗。NZは緑が本当に綺麗。

メインとなる真ん中の2枚。
左は、NZのシンボルであり、今回の象徴写真。右は、新しくなった真っ白な姫路城を背景に桜。

実は、右側の写真にはツッコミを入れてほしかったのですが、誰も気付いていませんでした。
どういうツッコミかと言いますと、「葉」がメインじゃないじゃない!というものです。(笑)
全く葉が写っていないわけではないのですが、メインが桜なので。
一枚くらいそういう写真があってもいいかと思って、入れてみました。
なんであれ、シダはNZのシンボル、桜は日本のシンボルなので、いい対比になっています。

右側の2点。
これもそれぞれの国の違いが明確に出ていると思います。
嵐山の晩秋の風景。Wanakaの黄葉と青い空。

嵐山の方はわびさび的な写真で、Wanakaの方は、色の鮮やかさが見て取れる写真。
これもそれぞれの国の特徴がきちんと出ています。
どちらも評判が良かったです。

 

【思ったこと色々】

今回の写心展は、本当に綺麗にまとまったと思います。
自己満足ではありますが、そう思っています。
今回は、とにかく、オーナーに喜んで頂くこと。
そうであったと願っております。

  • 何度も書きますが、やはり手造りフレームは評判がいいです。
    今後は、もっと写真とフレームをマッチングさせたものにしたいと思っています。

  • 今回、お客様によって気に入った写真はバラバラでした。
    その時の感じ方、その人の感性によって違っていたのでしょう。

  • 最終日は神戸まつりの日でした。
    神戸出身の人、何人にも聞きましたが、きっとこの辺の人の流れは悪くなるのでは?なんて言われていましたが、実際はそうではなく、いつも以上にたくさんの人がギャラリー前を歩いていました。
    そういう方たちに入って頂ければよかったのですが...
    でも、最後に相応しく、賑やかな中、とてもいい天気で締めくくれたのは嬉しかったです。
    18時半頃に阪神電車に乗りましたが、いつも以上に空いていてビックリしました。
    きっとその時間帯は、三宮周辺で食事をされていたのでしょう。
    かさばる荷物を一杯持って乗り込んでいた僕としては助かりました。

  • ここで写心展をするのは最後。
    ですので、色んな方にお会いしたかったのです。
    でも、皆さんそれぞれにご都合があったのでしょう。
    お会いできなかった方が多かったのは残念でした。
    ここでやったから出会えた方ばかりです。本当に一期一会でした。
    もちろん、これで僕の写心展は終わりではないので、また別の場所でお会いできればと思っています。

  • 相変わらず、人が人を呼ぶジンクスがあります。
    それでも、時々人の流れが止まり、じっくりとお話できる時があります。
    切れ目なく、まんべんなく人に来て頂ければ一番いいのですが、なかなかそうもいきませんね。

  • ギャラリー葉kobeでの写心展はこれで終了です。
    良い形で、オーナーと笑顔でお別れできたことが一番良かったかな、と思っています。
    あえて言いませんが、最悪の形ではなかったので。
    このお別れは、僕にとっての新たなステージへの移行だと思っています。
    どういうものにするか、これからじっくりと考えたいと思っています。
    オーナーはオーナーで考えていることがあるそうなので、今後が楽しみです!
    ちなみに、このギャラリーは9年だそうです。
    オーナーにとっての○十代は、このギャラリーに捧げていたとのことです。

お会いしたかった人は一杯いましたが、今回で僕の写心展は終わり、というわけではないので、またいつかどこかでお会いできればと思っております。
本当に有り難うございました。

次はどこで、どういうギャラリーで、どういう形の写心展になるか?
どうぞ楽しみに!



戻る