こんなに早く、ホテルで写心展が出来るとは思ってもいませんでした。
この写心展が実現したのは、4月の「イーグレひめじ」での写心展が切っ掛けでした。
この時、多くの方に見て頂けました。
色んな反応があったのですが、たまたま、新舞子の干潟の写真が多かったからか、それら写真に反応する方が多かったです。
新舞子ガーデンホテルで写心展をする切っ掛けを与えて下さった方もそのうちの一人。
僕に挨拶をして下さり、名刺交換。
お話を聞いていると、新舞子でホテルを経営されているとのこと。
地元ではとても有名な、新舞子荘という国民宿舎を買い上げ、改装し、2015年12月に新装オープンされたとのこと。それが、新舞子ガーデンホテルとのこと。
正直、そんなことはつゆ知らず...(苦笑)
もし興味があれば、そのホテルのロビーで展示会をしませんか?というお誘いでした。
その時点では、本当に展示会が出来るかはわかりませんでしたが、こんなに早く、また新舞子で写心展が出来るかもしれないなんて、嬉しく思いました。
出来るだけ早く、その新しくなったホテルを見てみたいし、ロビーがどういう感じなのか確認したかったのですが、個人的な事情でバタバタしていて、気が付けば1ヶ月以上経過してしまいました。
ようやく落ち着いたので、アポなしだけれど、覗きに行ってみようか、と思って、6月初旬に赴きました。
新舞子荘は名前こそ知っていましたが、僕は一度も入ったことがありませんでした。
以前の状態とは比較出来ませんが、中に入ったらすぐにわかります。
とても綺麗になっているというのが。
ホテルらしい内装です。
アポなしなので、とりあえずロビーや展示の仕方を見られればいいや、と思って、受付に声掛けしてから見て回りました。
その時展示されていたのが、墨絵だったのですが、会場を見る、というより、その墨絵に思わず見入ってしまった、というのが正直なところです。(苦笑)
ひと通り見終わってから、受付のスタッフと少し話をして、家に戻りました。
次の出来事が今回発生する「奇跡」の前兆だったのかもしれません...
その日の夜、一通のメールが届きました。
誰からだろう?と思って見てみると、昼間に行ったばかりの新舞子ガーデンホテルの支配人からでした。
すぐにメールだなんて、早い反応だなぁ、と思いました。
受付のスタッフから、僕のことを聞いたのでしょう。それで僕にメールしたのだと思いました。
でも、メール内容を見てみると、そんなことは一つも書かれていませんでした。
内容は、僕が春にお会いした方、その方は、このホテルの会長、から、以前、僕のことを聞いていたらしく、「ふと」僕のことを思い出したので、メールした次第、ということでした。
なんか出来すぎているような感じがして、念のために、そのメールをもらった昼間、僕はホテルを訪れていました、スタッフの方から僕のことを聞きませんでしたか?というような返信をしました。
返事は、スタッフの方からは聞いておらず、ただ思い出したのでメールをした、ということでした。
なんということでしょう!
数日ずれるならまだしも、同日中にこんなことが起こったのです。
専門用語で言えば、シンクロニシティーです!!(笑)
こんな不思議なこと、タイミングってあるんですねぇ...
これも何かの縁だ、と思って、すぐに支配人とお会いすることになり、あっという間にこの10月の写心展開催が決定しました。
これ以上書いても長くなるだけなので、ここまでにしますが、この写心展はこのような不思議な流れで実現したのです。
それでは、今回の写心展の様子をご覧ください。
ホテルの外観と金色に輝く看板。
入口の写心展案内板。
メインとなる壁の全景。
これが、今回の一番のメインの、「魅惑の新舞子」の壁。
左側が干潟。右側が梅。
右側の梅写真から。
色んな方からお話を聞いていると、御津の梅林って、こんなに綺麗に咲くの?とおっしゃり、驚いている方が結構いらっしゃいました。
見に行くタイミングによって違いますからね。
あと、僕の場合は、もちろん、いい写真しか出しませんし。(笑)
こういう撮影の仕方をしたからか、何人かの方から、まるで雪が積もっているみたい、という感想を頂きました。
背面のフレームは、和紙です。こういう飾り方にも感心されている方もいらっしゃいました。
今回のメイン写真の3枚。
中央は、梅林にある可愛い地蔵。
とにかく、これを大きくプリントして展示したかったのです。
新舞子に、そして、こういう広い会場に相応しい写真であり、サイズです。
A1サイズにすると、やはり迫力が出ます。
が、ホテルのような広い空間だと、大きいのに大きさを感じられないという、なんとも不思議な感じでした。
こういう会場だと、大きければ大きいほどいいでしょうね。
御津の梅林に行かれた方でも、こんな地蔵あったっけ?と言う方が結構いらっしゃいました。
右側の「夢幻(ゆめまぼろし)」は、今回も大好評、大反響でした!
左側の輝いている写真は、一般的な干潟写真。
右側は、水面に雲が写り込んでいます。
左側は、色んな鳥が「賑やか」に飛んでいます。
一般的な干潟写真は、その輝いているものがほとんど。
そういうものに見慣れているからか、ほとんどの人が、色んな干潟の写真を見たけれど、こういう写真は今まで見たことない、という感想を言って下さる方が多かったです。
それが狙いなので、こういう感想は本当に嬉しかったですね。
窓方面。
奥の窓際に、僕はいました。
お客様がいらっしゃらない時は、外の播磨灘を見て、なんとも「贅沢」な時間を過ごさせて頂きました。
正々堂々とホテルのロビーにずーっといられるってそうそうないですからね。(笑)
ここは、僕の生まれ育った場所、「魅惑の姫路城」のコーナー。
左は、春の姫路城と桜。真っ白な城とピンクの桜がとても爽やか。
右は、夕暮れ前の夏の姫路城。
左は、秋の姫路城。北側から。
右は、今年の1月に降った雪と北側の姫路城。
ここまでが、姫路城の四季ということで、各季節から1枚ずつ選び出したものでした。
背面の和紙の色は、季節に合わせています。
この和紙の色の使い方に気付いてくれた方がいらっしゃり、嬉しかったです。
右は、ホテルのスタッフにも好評だった、夏の雲の写真。
自己紹介文と、秋の雲。
こういう感じで雲を大きくフレームに入れて撮る人はそんなにいないので、新鮮な印象を与えたようでした。
最後の2枚は、季節ではありませんが、僕の好きな雲と絡めた写真にしました。
何人かの人に、この中に一つだけ、他とは異なる姫路城がある、という問題を出しましたが、姫路在住の人でもなかなか当てられませんでした。
というより、誰も当てられませんでした!
どれがそれか、ここでも秘密にしておきます。(笑)
この姫路城写真を飾ったフレームは、和紙フレーム。
これも今回とても好評でした。特に模様入りのものが。
この和紙フレーム、もっと突き詰めてみようかと思っています。
最後は、レストラン入口の壁。
ここは、僕をフォトグラファーとして育ててくれた、「魅惑のニュージーランド」のコーナー。
自己紹介文と羊のいる風景。
やはり、NZと言えば羊ということで、こういう写真に反応される方が多かったです。
今まで一度も出していなかった、「絵画のような」冬のLake Tekapo。
ずーっと秘蔵だった写真です。(笑)
今回、思い切って出しました。
花の写真は反応があります。
ルピナスとTekapoの善き羊飼いの教会。
窓からこんな景色が見られたらシリーズその1。
Lake Mathesonの朝の様子。
右と左は、違う朝の様子。
フレームが窓枠となっております。
秋も近いので、Lake Hayesの秋の風景。
これも初出展。Aucklandの町の様子と「一期一会の雲」。
これの夕焼けバージョンはよく出しましたが、その夕焼け前の風景です。
窓からこんな景色が見られたらシリーズその2。
Lake Tekapoの朝の様子。左が夏、右が冬です。
ロビー方面を見た時の様子。
今回の目玉!
床に綺麗に反射しています。
これは今までの写心展では一度も経験したことがなかったことです。
床が綺麗なのはもちろん、広さ(奥行き)もないとこうは見えませんからね。
これを見た時は、おお、と思いました。
新舞子荘の頃は、床は絨毯だったとのことで、このホテルになったから、こういうものが見られた、ということですね。
物販の机。
これが、今回の僕のお気に入り!
最初の週はこれはなかったのです。
あることが切っ掛けで、以前から作ってみたかった、写真時計を作ってみようと思って、作って飾りました。
これが思いの外いい感じで、時は流れているのに、「時を忘れて」この風景に見入ってしまいます。(笑)
この写真、実はボツ写真だったのです。
この写真も結構気に入っていたのですが、既にTekapoの写真を3枚選んでいたので、泣く泣くボツにしたのです。
でも、この時計のアイデアが出てきた時に、それが活かせるのはこの写真だ!ということで、敗者復活したのです。(笑)
ある意味、ボツにしておいてよかった、と思いました。
人間万事塞翁が馬、どこでどうなるかわかりませんね。(笑)
綺麗な青空と白い時計の針がとてもマッチしています。
シンプルすぎてか、意外とこれが時計だと気付かない人が多かったです。
文字盤がありませんしね。
それだけ違和感がなかった、ということでしょう。
以上が、展示した写真についてでした。
続いては、このホテルの目玉のご紹介。
レストランからは、播磨灘が一望できます。
そして、こうやって、正面にその風景が見られるのです!
こんな風景を見ながらの食事、更に美味しく感じられるでしょう!
眺望デッキがあり、そこからは気持ちのいい風景が!
晴れの日のここからの景色は、言葉通りの絶景でした。
男鹿島(たんがしま)。
この島は削られています。その土は、関空の埋め立てで使われたそうです。
海のキラキラが本当に綺麗です。
家島(左)と西島(右奥)。
こんな天気のいい時にヨット・クルージングなんて、羨ましい!
奥は、小豆島。
別の日ですが、こうやって雲が掛かっているのも雰囲気あります。
ある時、外を見ていて気付きました。
あれ?もしかして・・・と思って、支配人に確認してみると、やはりそうでした。
ここ、新舞子ガーデンホテルからは、見通しがいいと、なんと、淡路島の端っこと、四国の端っこが見えるのです!
左側の黒い影が淡路島。右側の黒い影が四国。
ということは・・・
鳴門大橋も見える?と思って、ある時撮影してみました。
が、写っていませんでした。
やはり橋は無理か?と思っていたのですが、別の日は更に見通しがよく、もしかして、と思って、改めて撮影。
すると・・・
コンデジで撮影したのであまり綺麗ではないですが、橋のようなものが見えるのがわかりますか?
肉眼では見えませんが、写真で撮ると、こうやって見えるのです!
どうやら、晴れていればいいという訳ではなく、前日に雨が降って、空気中の汚れが洗い落とされた次の日の方が見通しがいいようです。特に午前中。
その時であれば、こういう写真が撮れるかも?!
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